Mitsubishi Q03UDVCPU(Client) & OMRON NJ501CPU(Server) : Modbus/TCP

PLC

OMRON NJ501にライブラリを導入してModbus/TCP Serverとして動作させ、三菱電機Q03UDVCPUと接続します。

NJのModbus/TCP用ライブラリ及びサンプルプログラムはOMRON Europeのサイトからダウンロードします。
(本稿で使用したバージョンのライブラリは現時点ではダウンロードできない可能性があります)
https://www.myomron.com/index.php?article=1245&action=kb

1 構成

2 三菱電機Q03UDVCPUの設定

“PCパラメータ”の“内蔵Ethernetポート設定”を以下のように設定します。

“オープン設定”を開き以下のように設定します。

通信プロトコル実行用のラダーを作成しますが、参考文献記載のマニュアルに記載のサンプルの通りですので省略します。

オンラインして書込みを行い、通信プロトコル書込みのためにSTOP状態にしておきます。

“ツール”から“通信プロトコル支援機能”の“内蔵Ethernet”を選択し、通信プロトコル支援機能で“Modbus/TCP”を設定して書き込みます。

電源再投入又はCPUリセット操作を行います。


3 OMRON NJの設定

SysmacStudioで“プロジェクト”の“ライブラリ”→“ライブラリ参照”を選択します。

“+”ボタンを選択し、OMRON Europeのサイトからダウンロードした拡張子「.slr」のライブラリファイルを選択します。

“OK”を選択しウィンドウを閉じます。

ラダーエディタを開き、以下のようなプログラムを作成します。

オンライン接続して同期しパソコンからコントローラに転送して運転モードにします。(手順略)

4 動作確認
4.1 接続

GX-Works2で作成したラダーでソケットオープンして接続します。


4.2 Function Code:03 hex(Read holding register)

SysmacStudioで“wRegisters[0]”に“1”を設定しておきます。(手順略)

GX-Works2ででデータ読出先頭番号に“0”、データ読出数に“1”を設定し、通信プロトコルNo.1「03: RD Holding Registers」を実行すると、NJの“wRegisters[0]”に設定した値“1”が、Q03UDVCPUの“D1007”に格納されます。


4.3 Function Code:06 hex(Write single register)

GX-Works2でデータ書込先頭番号に“1”、書込データに“9”を設定し、通信プロトコルNo.2「06: WR Single Register」を実行します。

SysmacStudioで“wRegisters[1]”の値を確認するとQ03UDVCPUで設定した値”9”が格納されています。

5 参考文献

三菱電機:QnUCPUユーザーズマニュアル(内蔵Ethernetポート通信編)

以上。