パソコンにインストールしたMolexのEIPToolを使用し、Schneider ModiconM221にEthernet/IPのExplicitメッセージを発行してデバイスの読み書きを行います。
1 構成
![](https://control-design.jp/wp-content/uploads/2023/04/image-145.png)
2 ModiconM221の設定
“設定”タブでEthernetポートのIPアドレスの設定、Ethernet/IPの有効化し、Ethernet/IPアダプター設定でインスタンスIDとデータサイズの設定を行います。
![](https://control-design.jp/wp-content/uploads/2023/04/2-1-1.gif)
“プログラミング”タブで異常にならない程度の適当なプログラムを記述します。
![](https://control-design.jp/wp-content/uploads/2023/04/2-2-B-1.gif)
“通信”タブでオンラインして“PCからコントローラへ(ダウンロード)”を選択して書込みを行います。
![](https://control-design.jp/wp-content/uploads/2023/04/2-3-B-1.gif)
3 Molex EIPToolで「アイデンティティーオブジェクト ( クラス ID = 01 hex)」を読み出す
EIPToolの“Explicit Message”タブを開き、“Station”にModiconM221のIPアドレス“192.168.250.2”を入力し、“Service”に“0x01 – Get Attributes All”を選択して“Send Request”を実行すると、ModiconM221からアイデンティティーオブジェクトを読み出します。
(データの中身はEIPToolではわかりにくいのでWiresharkで確認)
![](https://control-design.jp/wp-content/uploads/2023/04/3-1-A.gif)
4 Molex EIPToolで「アセンブリオブジェクト ( クラス ID = 04 hex)」の「インスタンスID:100」=「%QWE0~%QWE19」を読出し
SoMachine Expert Basicで、ModiconM221の入力アセンブリの先頭アドレス「%QWE0」に16進数「1234」、最終アドレス「%QWE19」に「5678」を設定します。
Molex EIPToolで、“Service”に“0x0E – Get Attributes Single”、“Class”に“4”、“Instance”に“100”、“Attribute”に“3”を選択して“Send Request”を実行すると、ModiconM221に設定した20WORD分の入力アセンブリのアドレス「%QWE0~%QWE19」のデータを全て読み出します。
![](https://control-design.jp/wp-content/uploads/2023/04/4-1-A-1.gif)
5 Molex EIPToolで「アセンブリオブジェクト ( クラス ID = 04 hex)」の「インスタンスID:150」=「%IWE0~%IWE19」に書込み
Molex EIPToolで、“Service”に“0x10 – Set Attributes Single”、“Class”に“4”、“Instance”に“150”、“Attribute”に“3”を選択し、“Data”に書込むデータを設定して“Send Request”を実行すると、ModiconM221に設定した20WORD分の出力アセンブリのアドレス「%IWE0~%IWE19」に設定したデータを書き込みます。
SoMachine Expert Basicで、ModiconM221の出力アセンブリの先頭アドレス「%IWE0」に16進数「1234」、最終アドレス「%IWE19」に「5678」が書き込まれているのを確認します。
![](https://control-design.jp/wp-content/uploads/2023/04/5-1-A.gif)
6 参考文献
Schneider Electric : Modicon M221ロジックコントローラープログラミングガイド
以上。