OMRON CJ2M(Originator) & Mitsubishi FR-E820-EPA(Target) : Ethernet/IP Implicit

PLC

OMRON CJ2Mと三菱電機FR-E820-EPAをEthernet/IP(Implicit)で接続します。

1 構成
2 FR-E820-EPAの設定
2.1 IPアドレスの設定

FR-E820-EPAのパラメータ1434~1437にIPアドレス192.168.250.2を設定します。
Pr.1434:192
Pr.1435:168
Pr.1436:250
Pr.1437:2

2.2 Pr.1427~Pr.1430 Ethernet機能選択1~4の設定

Ethernet/IPを有効にするため、Pr.1429 を “44818”(Ethernet/IP)に変更します。

2.3 Ethernet 操作権指定 IP アドレス(Pr.1449 ~ Pr.1454)の設定

CJ2Mからの操作を可能にするため、以下のようにパラメータ設定します。
Pr.1449:192
Pr.1450:168
Pr.1451:250
Pr.1452:1
Pr.1453:9999
Pr.1454:9999

3 CJ2Mの設定

CX-Programmerを使用してCJ2M側の設定を行います。

3.1 I/Oテーブル・ユニット設定

“CJ2M-EIP21(CJ2M用内蔵Ethernet/IPポート)”を開き“TCP/IP”タブを選択します。
今回は、 “IPアドレス設定”を以下のように設定します。

3.2 ラダープログラム

CJ2Mのラダープログラムを作成します。
(参考:“FR-E800 取扱説明書(通信編)”に記載の“1500r/min 正転で運転する場合のサンプルプログラム)

3.3 転送[パソコン→PLC]

PLCにオンライン接続し、“転送[パソコン→PLC]”から設定を書き込みます。
書き込み完了後、電源OFFにし、CPUユニットのノードアドレス設定ロータリスイッチを“01”に設定します。

3.4 Ethernet/IP設定

“Network Configurator for EtherNetIP”を使用してEthernet/IPの設定を行います。
FR-E820-EPAのEDSファイルがインストールされていない場合、“EDSファイル”→“インストール”からFR-E820-EPAのEDSファイルをインストールします。(今回は“e800e_rev1_2”を使用)

CJ2MとパソコンをUSB接続し、“オプション”の“インターフェースの選択”から“CJ2 USB/Serial Port”を選択します。


“ネットワーク”の“接続”選択して下記の“接続ネットワークポートの選択”ウィンドウを開きます。

“TCP:2”を選択した状態で“OK”を選択します。
“接続ネットワークの選択”ウィンドウで既存のネットワーク“Ethernet/IP_1”を選択し“OK”を選択します。

“ネットワーク”の“アップロード”を選択し、確認ウィンドウで“はい”を選択すると構成が読み出され下図のようになります。

“192.168.250.1 CJ2M-EIP21”をダブルクリックし、デバイスパラメータの編集ウィンドウを開きます。

未登録デバイス一覧のFR-E800-Eを選択し、ウィンドウ中央の下矢印ボタンを押して登録デバイス一覧に移動させます。

登録デバイス一覧のFR-E800-Eをダブルクリックしてコネクション割付ウィンドウを開きます。

コネクションI/Oタイプに“Extended Speed Control”を選択し、入力タグセットの“タグセット編集”を選択します。

“タグ編集”を選択しタグの編集ウィンドウを開きます。

“新規”を選択しタグ設定ウィンドウを開きます。

タグ名及びサイズを上記のように設定し“登録”を選択します。
続いてタグ名D00105の登録ウィンドウが開きますが“閉じる”を選択します。
タグの編集画面で“OK”→確認ウィンドウで“はい”→タグセット編集ウィンドウで“OK”を選択します。

入力タグセットに作成したタグ“D00103”を選択し、出力タグセットの“タグセット編集”を選択します。

上記のようにタグの編集ウィンドウを開き、新規タグを以下のように登録します。

入力タグセットに作成したタグ“D00101”を選択し、“登録”ボタンを押してウィンドウを閉じます。

続いて新しいコネクション割付ウィンドウが開きますが、“閉じる”で終了します。
“デバイスパラメータの編集”ウィンドウを“OK”ボタンで閉じます。

“ネットワーク”から“ダウンロード”を選択し設定を書き込みます。

4 動作確認

CX-Programmerでオンライン接続し、“D100.00”をONして通信制御有効にし、“W0.00”をONしてFR-E820EPAに正転指令を出力します。

FR-Configurator2でFR-E820EPAとオンライン接続して“一括モニタ”を開き、“回転速度/機械速度”が“100r/min”になっていることを確認します。

5 参考文献

三菱電機: FR-E800 取扱説明書(通信編)

以上。