OMRON NJ501CPUの内蔵Ethernet/IPポートとOMRON NX-EIC202をEthernet/IPで接続し、NX-EIC202に装着したIO-LinkマスタユニットNX-ILM400にSICKのレーザ距離センサDT35をIO-Linkスレーブとして接続して検出距離をNJ501に格納します。
1 構成
2 NX-EIC202の設定
SysmacStudioでスレーブターミナル「EtherNet/IPカプラ」のプロジェクトを新規作成します。
NX-EIC202とパソコンをUSB接続した状態で“オンライン”接続します。
“実ユニット構成と比較・マージ”を選択します。
“実ユニット構成に合わせる”を選択し“OK”します。
“設定の転送[パソコン→通信カプラ]”を選択して設定をNX-EIC202に書き込みます。
3 CX-ConfiguratorFDTの設定
CX-ConfiguratorFDTを起動し、“デバイス記述ファイルのインストール”を選択してSick DT35のIODDファイルをインストールします。
“ネットワークビュー”の“マイネットワーク”をダブルクリックして“NX Coupler USB”を選択します。
“NX Coupler USB”を右クリックして“追加”を選択します。
“NX-ILM400”を選択します。
“NX-ILM400”を右クリックして“スキャン”から“ネットワークの作成”を選択します。
以下のようにSick DT35が読み出されたら“すべてを追加し、続行”を選択します。
追加されたSick DT35を右クリックして“オンライン状態へ”を選択します。
Sick DT35を右クリックして“デバイスからロード”を選択します。
読み出されたSick DT35のパラメータを開き、“Process Data configuration”の設定が“Distance”になっていることを確認します。
4 SysmacStudioの設定
SysmacStudioでNJ501CPUの新規プロジェクトを作成し、グローバル変数に以下のように変数を作成します。
データ型に以下のような共用体型を作成します。
“Program0”に以下のようなラダープログラムを作成します。
“内蔵EtherNet/IPポート設定”を開き以下のようにIPアドレスを設定します。
“ツール”の“EtherNet/IPコネクション設定”を選択します。
“内蔵EtherNet/IPポート設定”をダブルクリックします。
ツールボックスに以下のようにNX-EIC202を追加します。
“内蔵EtherNet/IPポート設定 コネクション設定”の“タグセット”画面で“一括登録”を選択して以下のようにタグセットを追加します。
“コネクション”画面で以下のように設定します。
オンライン接続して“転送[パソコン→コントローラ]”を実施します。
5 動作確認
Sick DT35が検出する距離が変数“Sick_DT35_Distance”に格納されます。
6 参考文献
OMRON:IO-Linkシステム ユーザーズマニュアル.pdf
SICK:operating_instructions_dx35_distance_sensors_en_im0052743.pdf
以上。