三菱電機のEthernet/IPユニットQJ71EIP71とIDEC FC6A-D16R1CEEの内蔵EthernetポートをEthernet/IP(Implicit)で接続します。
1 構成
2 三菱電機側の設定
2.1 PCパラメータ設定
PCパラメータのI/O割付設定に以下のようにQJ71EIP71を設定します。
“設定終了”でPCパラメータを閉じ、オンラインから“PC書込”でパラメータとプログラムを書き込み、CPUリセットします。
2.2 QJ71EIP71の設定
“EIP Configuration Tool”を起動し、“Setting”タブの“Basic”タブの“Own Nic”の欄にQJ71EIP71のIPアドレスを設定します。
“Remote Nic”にIDECの設定を以下のように入力します。
“Setting”タブの“Producer”タブを開き以下のようにタグ“Tag2”を追加します。
“Setting”タブの“Consumer”タブを開き以下のようにタグ“Tag1”を追加します。
“Online”から“Download Parameter”を選択します。
“All Select”を選択し“Download”を選択します。
“はい”
“はい”
“OK”
電源再投入します。
3 IDEC側の設定
“設定”タブでEthernetポートのIPアドレスの設定、Ethernet/IPの有効化し、Ethernet/IPアダプター設定でインスタンスIDとデータサイズの設定を行います。
WindLDRを起動し、機種をFC6A-D16R1CEEに設定します。
モジュール構成のCPUユニットをダブルクリックして設定を開き、以下のように「イーサネットポート2」のIPアドレスを入力し、「Ethernet/IPを使用する」のチェックを入れて「設定」を開きます。
「EtherNet/IP通信許可を自動的にONする」のチェックを入れます。
「CIPコネクションポイントリスト」に以下のようにCIPコネクションポイントを追加します。
「スキャンリスト」に以下のようにターゲット設定を追加します。
さらに以下のようにCIPコネクション設定を追加します。
「ダウンロード」を選択します。
初期設定のまま「OK」を選択します。
CPUユニットの機能スイッチを「1」にしてRUNします。
4 動作確認
Q03UDVCPUのY0をONして通信開始します。
IDEC側で“Tag1”に割り付けたデバイス“D0”に10進数“9999”を書き込むと、三菱電機側で“Tag1”に割り付けたデバイス“D0”に“9999”が反映されます。
三菱電機側で“Tag2”に割り付けたデバイス“D100”に10進数“1234”を書き込むと、IDEC側で“Tag2”に割り付けたデバイス“D100”に“1234”が反映されます。
5 参考文献
三菱電機:MELSEC-Q EtherNet/IP Network Interface Module User’s Manual
IDEC:FC6A形 MICROSmart 通信マニュアル(日本語)
以上。