Mitsubishi Q03UDVCPU+QJ71EIP71 & Beckhoff CX5140(TF6281) : Ethernet/IP Implicit

PLC

三菱電機のEthernet/IPユニットQJ71EIP71とBeckhoff CX5140の内蔵EthernetポートをEthernet/IP(Implicit)で接続します。
本稿では、Beckhoff CX5140に「TF6281 | TwinCAT 3 EtherNet/IP Scanner」がインストール済みとします。

1 構成

2 Q03UDVCPUの設定
2.1 PCパラメータ設定

PCパラメータのI/O割付設定に以下のようにQJ71EIP71を設定します。

“設定終了”でPCパラメータを閉じ、オンラインから“PC書込”でパラメータとプログラムを書き込み、CPUリセットします。

2.2 QJ71EIP71の設定

“EIP Configuration Tool”を起動し、“Setting”タブの“Basic”タブの“Own Nic”の欄にQJ71EIP71のIPアドレスを設定します。

“Remote Nic”にBeckhoff CX5140の設定を以下のように入力します。

“Setting”タブの“Producer”タブを開き以下のようにタグ“TwinCAT_Out_0”を追加します。

“Setting”タブの“Consumer”タブを開き以下のようにタグ“TwinCAT_IN_0”を追加します。

“Online”から“Download Parameter”を選択します。

“All Select”を選択し“Download”を選択します。

“はい”

“はい”

“OK”

3 Beckhoff CX5140の設定

TwinCAT3で新規プロジェクトを作成し、CX5140とオンライン接続した状態とします。

3.1 TF6281の設定

“Device”を右クリックし“Add New Item…”を選択します。

“Ethernet/IP Scanner”を選択し“OK”を選択します。

追加した“Device 1 (TC3 EIP Scanner)”の“Settings”に赤枠で示したIPアドレス他を設定します。

“Sync Task”タブの“Special Sync Task”を選択し、“Create new I/O Task”を選択します。

適当な名前を付けて“OK”を選択します。

“Cycle ticks”を“10ms”に設定します。

“Device 1 (TC3 EIP Scanner)”を右クリックして“Add New Item..”を選択します。

“Producer Object List”を選択します。

“Box 1(Producer Object List)”を右クリックして“Append Producer Connection”を選択します。

追加した“Producer 1(Output)”を選択し、タブ“Settings”の“Connection Tag”に以下のように“TwinCAT_IN_0”を入力します。

“Producer 1(Output)”の下の“Outputs”を右クリックして“Add New Item..”を選択します。

“Name”に“TwinCAT_IN_0”と入力し“INT”を選択して“OK”を選択します。

“Device 1 (TC3 EIP Scanner)”を右クリックして“Add New Item..”を選択します。

“Generic EtherNet/IP Slave”を選択します。

追加した“Box 2(EtherNet/IP Slave(generic))”を選択し、タブ“Settings”の“IP Address”に三菱QJ71EIP71のIPアドレス“192.168.250.1”を設定します。

“Box 2(EtherNet/IP Slave(generic))”を右クリックして“Append Consumer Connection”を選択します。

追加した“Consumer 2(Input)”のタブ“Settings”を以下のように設定します。

PLCに“Standard PLC Project”を追加し、“GVLs”に“Global Variable List”を追加します。

以下のようなグローバル変数を作成します。

作成したグローバル変数“TwinCAT_IN_0”を以下のようにリンクします。

作成したグローバル変数“TwinCAT_Out_0”を以下のようにリンクします。

4 動作確認

① Q03UDVCPUのY0をONして通信開始します。
② Beckhoff TwinCAT3で“TwinCAT_IN_0”に10進数“999”を書き込むと、三菱電機GX-Works2側で“TwinCAT_IN_0”に割り付けたデバイス“D0”に“999”が反映されます。
③ 三菱電機GX-Works2側で“TwinCAT_Out_0”に割り付けたデバイス“D10”に10進数“1234”を書き込むと、Beckhoff TwinCAT3側で“TwinCAT_Out_0”に割り付けたグローバル変数“TwinCAT_Out_0”に“1234”が反映されます。

5 参考文献

三菱電機:MELSEC-Q EtherNet/IP Network Interface Module User’s Manual
Beckhoff:TF6281_TC3_EthernetIP_Scanner_EN.pdf

以上。