三菱電機FX5UにOPC UAユニット「FX5-OPC」を装着してOPC UAサーバとして動作させ、Siemensが無償公開している「OPC UA Client Library for Microsoft Excel」をOPC UAクライアントとして接続します。
1 構成
2 三菱電機FX5Uの設定
GX-Works3でプロジェクトを新規作成します。
GX-Works3のユニット構成図に“FX5-OPC”を追加します。
FX5-OPCのユニットパラメータを開き、ネットワーク設定のIPアドレスとサブネットマスクを設定します。
セキュリティ設定“保護されていない接続”を“有効”にして“適用”を選択します。
“グローバルラベル”を開き以下のような適当なラベルを作成しF4を押して変換します。
FX5-OPCの“アドレス空間パラメータ”を開いて、“更新”を選択してグローバルラベルのチェックを入れます。
“オンライン”から“シーケンサへの書込み”を選択し、パラメータ、グローバルラベル、プログラムをチェックして書込み操作を行い、CPUリセットを行います。
3 Siemens OPC UA Client Library for Microsoft Excelの設定
下記リンク先からZipファイルをダウンロードします。
https://support.industry.siemens.com/cs/document/109748892/opc-ua-client-library-for-microsoft-excel?dti=0&dl=en&lc=ja-JP
“.NET Framework 4.7.2”をマイクロソフトのサイトからダウンロードしてインストールします。
https://www.microsoft.com/ja-jp/download/details.aspx?id=49982
上記でダウンロードしたZipファイルを解凍し、Cドライブ直下に置きます。
コマンドプロンプトを管理者権限で起動し、上記でダウンロードしたPDF記載の「2.2 Installing the OPC UA Client Library 」に記載の以下のコマンドを実行します。
C:\Windows\Microsoft.NET\Framework\v4.0.30319\regasm C:\109748892_OPC_UA_ClientLibrary_CODE_V2_1\OPC_UA_ExcelClient\Application\Opc.Ua.ExcelClient.dll /tlb /codebase
上記でダウンロードしたZipファイルを解凍した中の「109748892_OPC_UA_ClientLibrary_Sample_V2_1.xlsm」を右クリックしてセキュリティの“許可する”チェックを入れて“適用”します。
「109748892_OPC_UA_ClientLibrary_Sample_V2_1.xlsm」を開きます。
“OPC Server”の欄にFX5-OPCのIPアドレスを入力して“Get Endpoint”ボタンを押し、“Endpoints”欄に以下のように表示されることを確認します。
GX-Works3のパラメータ下の“FX5-OPC”の“セキュリティパラメータ”を開きます。
“セキュリティパラメータ”の“拒否された証明書”タブのコモンネーム“UA Client Excel”を選択して“信頼済みに移動”を選択します。
“保護されていない接続を有効にする”のチェックを入れて“書込み”を選択します。
書込み完了後、エクセルに戻り“http://opcfoundation.org/UA/SecurityPolicy#None ”を選択した状態で“Connect”ボタンを選択し、接続成功すると以下のようにメッセージが表示されます。
4 動作確認
① 「109748892_OPC_UA_ClientLibrary_Sample_V2_1.xlsm」のシート“ReadWrite”を開いて“Raed”ボタン横の“Node ID:”に“ns=1;i=1”を入力し、“Raed”ボタンを押下すると、FX5Uのグローバル変数“bTeat1”の値を読み出します。
② “Write”ボタン横の“ns=1;i=2”を入力し、“Value to write”欄に数値を入力して“Write”ボタンを押下すると、FX5Uのグローバル変数“wTeat1”に入力した値が書き込まれます。
5 参考文献
三菱電機:MELSEC iQ-F FX5ユーザーズマニュアル(OPC UA編).pdf
Siemens:109748892_OPC_UA_ClientLibrary_DOC_V2_1_en.pdf
以上。