Simurelay #02 : SafetyRelayUnit Simulation, Emergency Stop 2ch x 1, Manual Reset,

ELECTRICAL

電気回路シミュレーター“Simurelay”を使用し、セーフティリレーユニットと同様の動作をする回路の作成及びシミュレーションをしてみます。
今回は、参考文献を参考に非常停止ボタン1個の安全カテゴリ4相当の回路を作成します。

本記事の回路はあくまで安全カテゴリ相当のものです。
回路の姿形だけで安全カテゴリを満たしていると宣言するものではありません。
また、本記事の内容は該当規格の解釈の正確性を保証するものではありません。

1 回路の作成

参考文献に記載の内部回路図を参考に、同様の動作をする回路を作成します。

2 「K1」接点溶着状態のシミュレーション

セーフティリレーユニット内部で安全出力を保持するためのリレー「K1」の接点溶着状態をシミュレーションするためのスイッチ「S3」を追加し、以下の流れで「K1」接点溶着相当のシミュレーションをしてみます。
① Emergency Stop PB「S1」ON。
② Reset PB「S2」ON。
③ 「S3」をONして「K1」接点溶着状態とする。
④ Emergency Stop PB「S1」OFF。
⑤ Emergency Stop PB「S1」ON。
⑥ Reset PB「S2」ONしても「K3」がONしないのでモーター「M1」は動作しない。

3 系統間短絡状態のシミュレーション

Emergency Stop PBの2接点の系統間短絡をシミュレーションするためのスイッチ「S4」を追加し、以下の流れで系統間短絡相当のシミュレーションをしてみます。
① Emergency Stop PB「S1」ON。
② Reset PB「S2」ON。
③ 「S4」をONして系統間短絡状態とする。
④ 短絡検出してシミュレーションが強制終了する。

4 参考文献

OMRON:G9SA データシート(P10、形G9SA-301(AC/DC24V)〈非常停止用押ボタンスイッチ2ch入力/マニュアルリセット〉

以上。