OMRON CP2E-N(Server) & Mitsubishi FX5UC(Client)  : Modbus/TCP

PLC

三菱電機FX5UCをModbus/TCP Clientとして動作させ、OMRON CP2E-NをModbus/TCP Serverとして接続します。
Modbus/TCP Clientとして動作させる手段としては通信プロトコル支援機能とシンプルCPU通信機能がありますが、本稿ではより簡単なシンプルCPU通信機能を使用します。

1 構成

2 OMRON CP2E-Nの設定

OMRONの下記リンク先からFBをダウンロードします。
https://www.fa.omron.co.jp/product/tool/cp2e/cp_fb/index.html

ダウンロードしたZipを解凍し、フォルダ「Programming Examples」の中のプログラムをCX-Programmerで開きます。

オンライン接続してCP2E-Nに書き込み、電源再投入します。

オンライン接続して動作モードをモニタモードに変更し、“W0.00”の値を“1”に設定します。


3 三菱電機FX5UCの設定

GX-Works3でプロジェクトを新規作成します。

ユニットパラメータの“Ethernetポート”を開き、“基本設定”の“自ノード設定”でIPアドレスとサブネットマスクを設定します。

“応用設定”の“シンプルCPU通信設定”で使用有無を“使用する”にします。

使用有無の下の“詳細設定”を選択し、以下のように“設定No.1”に“読出”、“設定No.2”に“書込”を設定します。

設定したパラメータを適用し、プロジェクトをFX5UCに書き込みます。(手順略)


4 動作確認
4.1 Function Code:03 hex(Read holding register)

CX-Programmerのウォッチウィンドウで、“D100”に10進数“1”、“D101”に10進数“2”を設定します。

GX-Works3のウォッチウィンドウで、SD10350.0(シンプルCPU通信 要求時交信開始要求 設定No.1)をONします。
CP2E-Nから読み出した“D100”と“D101”値が“W0”と“W1”に格納されます。

4.2 Function Code:10 hex(Write multiple register)

GX-Works3のウォッチウィンドウで、“W10”に10進数“3”、“W11”に10進数“4”を設定します。
SD10350.1(シンプルCPU通信 要求時交信開始要求 設定No.2)をONすると、CP2E-Nへの書込みが行われます。

CX-Programmerのウォッチウィンドウで確認すると、“D110”、“D111”にFX5UCで“W10”と“W11”に設定した値が格納されています。


5 参考文献

三菱電機:MELSEC iQ-F FX5ユーザーズマニュアル(Ethernet通信編)

以上。