Mitsubishi Q03UDVCPU(QJ71DN91:Master) & OMRON CJ2M(CJ1W-DRM21:Slave):Devicenet Implicit

PLC

三菱電機Q03UDVCPU(QJ71DN91)とOMRON CJ2MCPU(CJ1W-DRM21)をDevicenet(Implicit)で接続します。
Q03UDVCPU側をマスタ局、CJ2MCPU側をスレーブ局とします。

1 構成
2 スレーブ局CJ2Mの設定

マスタ局であるQ03UDVCPU側でオートコンフィグレーションを使用するため、先にスレーブ局であるCJ2M側の設定を行います。

2.1 スイッチ設定

CJ1W-DRM21のユニットNo.を”1”、局番設定スイッチを“01”、ディップスイッチ1~4を“OFF、ON、OFF、OFF”(通信速度500kbaud)に設定します。

2.2 I/Oテーブル・ユニット設定

CX-ProgrammerでCJ2Mの新規プロジェクトを作成し、“I/Oテーブル・ユニット設定”を開き、以下のように“CJ1-DRM21”を追加します。

オンライン接続し、転送[パソコン→PLC]で全て転送します。

2.3 CJ1W-DRM21のスレーブ機能の設定

CX-Integratorを起動し、以下のように“通信設定”を行いオンライン接続します。

Devicenet[CJ1W-DRM21]を選択し、任意のネットワーク名を設定して“転送”を選択します。

読み出された“CJ1W-DRM21”のパラメータ編集ウィンドウを開き、“スレーブ機能”タブで以下のように設定します。

“CJ1W-DRM21”に対して“ダウンロード”を選択し設定を書き込みます。

3 マスタ局Q03UDVCPUの設定
3.1 スイッチ設定

QJ71DN91の局番設定スイッチを“00”、モードスイッチを“2”(マスタ局として動作,通信速度500kbaud)に設定します。

3.2 PCパラメータの設定

GX-Works2でPCパラメータ設定を開き、“Q71DN91”を追加します。

オンラインから“PC書込”でパラメータとプログラムを書き込みます。

3.3 QJ71DN91のマスタ機能の設定(オンラインで設定する場合)

以下の設定はI/O交信中の状態では実行できません。
既にI/O交信中の場合は、以下の手順でI/O交信を停止します。
“インテリジェント機能ユニット”の“QJ71DN91”を右クリックし“インテリジェント機能ユニットモニタへ登録”を選択します。

“情報・ステータス”を選択し“OK”を選択します。

I/O更新要求信号(今回の割付けではY11)をON→OFFしてI/O交信を停止します。

上記のように“インテリジェント機能ユニットモニタへ登録”で“パラメータ設定”を選択し“OK”を選択します。

オンライン接続した状態で“ウォッチ開始”を選択し、以下の手順で自動コンフィグレーションを行います。
“自動コンフィグレーションタイプ”の“ALLコンフィグレーション”を選択します。
“自動コンフィグレーション要求”をONにすると自動コンフィグレーションが開始し、接続されているスレーブ局の情報が取得されます。
終了すると“自動コンフィグレーション完了”がONするので、“自動コンフィグレーション要求”をOFFにします。

読み出されたCJ2MのCJ1W-DRM2の情報は以下のようになります。

電源投入時に自動的にI/O交信を開始するため、“自動交信開始設定”を“開始する”に変更します。

“フラッシュROMへパラメータ保存要求”を“ON”してパラメータをフラッシュROMに保存します。
保存完了すると“フラッシュROMへパラメータ保存完了”がONするので、“フラッシュROMへパラメータ保存要求”を“OFF”にします。

3.4 【参考】QJ71DN91のマスタ機能の設定(オフラインで設定する場合)

オフラインでパラメータ設定やスレーブ局の設定を行いたい場合、“インテリジェント機能ユニット”下の“QJ71DN91”の中で行います。
上記の設定の場合は、以下のようになります。

“自動リフレッシュ”を開き、スレーブ局とのデータ交換用のデバイスを指定します。
“各局交信状態、各局交信異常状態”は、今回はスレーブ局が1個なので転送ワード数は1とします。
“マスタ機能受信データ”は、今回のスレーブ局CJ1W-DRM21に2Byteと設定したので転送ワード数は1とします。
“マスタ機能送信データ”も同様に転送ワード数は1とします。

“オンライン”から“PC書込”を選択し、以下のように“インテリジェント機能ユニット(初期設定/自動リフレッシュ)”にチェックを入れて書き込みを行います。

電源再投入またはCPUリセット操作を行います。

4 動作確認
4.1 通信正常確認

オンライン接続した状態で、GX-Works2のウォッチウィンドウに“D1000”を入力し現在値をモニタします。
現在値が2ですので1ビット目がONしているので局番1のCJ1W-DRM2との通信が正常であると確認できます。

4.2 マスタ→スレーブ

GX-Works2でウォッチウィンドウに“D1200”を登録し現在値を“1”に変更します。

CX-Programmerでウォッチウィンドウに“3370”を登録して現在値をモニタし“1”になっていることを確認します。

4.3 スレーブ→マスタ

CX-Programmerでウォッチウィンドウに“3270”を登録して現在値を“3”に変更します。

GX-Works2でウォッチウィンドウに“D1100”を登録し現在値をモニタし“3”になっていることを確認します。

5 参考文献

三菱電機: デバイスネットマスタ・スレーブユニットユーザーズマニュアル(詳細編)
OMRON:DeviceNet™ユニット ユーザーズマニュアル

以上。