Beckhoff CX5010(TC2)+EL6752(Master) & OMRON NJ501+CJ1W-DRM21(Slave):Devicenet Implicit

PLC

Beckhoff CX5140(TwinCAT2)+EL6752とOMRON NJ501CPU+CJ1W-DRM21をDevicenet(Implicit)で接続します。
Beckhoff EL6752はマスタ局専用なので、OMRON CJ1W-DRM21をスレーブ局とします。

予めOMRONのホームページからOMRON CJ1W-DRM21のEDSファイルを入手し、下記フォルダに置いておきます。

1 構成

2 スレーブ局OMRON側の設定

CJ1W-DRM21のユニットNo.を”1”、局番設定スイッチを“01”、ディップスイッチ1~4を“OFF、ON、OFF、OFF”(通信速度500kbaud)に設定します。

SysmacStudioでNJ501の新規プロジェクトを作成し、“CPU・増設ラック”を開き、以下のように“CJ1-DRM21”を追加します。

以下のようなグローバル変数を作成します。(割付先は後述のCX-Integratorの設定に合わせる)

リビルド後、オンライン接続し同期します。

CX-Integratorを起動し、以下のように“通信設定”を行いオンライン接続します。

Devicenet[CJ1W-DRM21]を選択し、任意のネットワーク名を設定して“転送”を選択します。

読み出された“CJ1W-DRM21”のパラメータ編集ウィンドウを開き、“スレーブ機能”タブで以下のように設定します。

“CJ1W-DRM21”に対して“ダウンロード”を選択し設定を書き込みます。

3 マスタ局Beckhoff側の設定

TwinCAT2の“PLC Control”を起動し、以下のようにグローバル変数を作成します。

プログラムは不要ですが、ST言語を選択している場合はビルドエラー対策でプログラムPOUにセミコロンを書きます。

“Project”から“Rebuild all”を選択します。

TwinCAT2のSystem Managerを起動し「Choose Target..」からCX5140とオンライン接続を確立します。

“PLC Configuration”を右クリックし、“Append PLC Project..”を選択し、“PLC Control”でビルドして生成される拡張子“.tpy”のファイルを選択します。

「I/O Configuration」から「Scan Devices..」を選択します。

“OK” を選択します。

EtherCATデバイスにチェックを入れ“OK”を選択します。

“はい” を選択します。

“はい” を選択します。

“Baudrate”を“500k”に設定し“OK”を選択します。

“Connection(Poll)”の“Input”を右クリックして“Insert Variable..”を選択します。

“Name”に任意の名称を入力し“WORD”を選択して“OK”を選択します。

作成した“Var111”を右クリックして“Change Link..”を選択します。

“PLC Control”で作成したグローバル変数を選択します。

“Connection(Poll)”の“Output”を右クリックして“Insert Variable..”を選択します。

“Name”に任意の名称を入力し“WORD”を選択して“OK”を選択します。

作成した“Var114”を右クリックして“Change Link..”を選択します。

“PLC Control”で作成したグローバル変数を選択します。

“Generate Mappings”→“Check Configuration”→“Activate Configuration”の順で選択しTwinCAT2をRunします。

“PLC Control”の“Online”から“Choose Run-Time System..”を選択し、オンライン接続するCX5010のRuntimeを選択します。

“Online”から“Login”を選択します。

“はい”を選択します。

“Online”から“Run”を選択します。

4 動作確認

“PLC Control”のグローバル変数“wDevicenet_OUT”をダブルクリックし、書き込む変数値を以下のように“16#1234”と入力し“OK”を選択します。

“Online”から“Write Values”を選択します。

OMRON“Sysmac Studio”のウォッチウィンドウで確認すると“wDevicenet_OUT”の値がBeckhoff側で入力した16進数“1234”になっています。

“Sysmac Studio”のウォッチウィンドウで“wDevicenet_IN”の値に16進数“5678”を入力します。

Beckhoff“PLC Control”のグローバル変数をモニタすると、“wDevicenet_IN”の値がOMRON側で入力した16進数“5678”になっています。

5 参考文献

Beckhoff:EL6752
OMRON:CJ1W-DRM21

以上。