OMRONのNX1P2の内蔵Ethernetポートと、SICKの安全コントローラ「FX3-CPU0」にEthernet/IPユニット「FX3-GEPR」を装着して有線LAN接続し、Ethernet/IP Implicit通信を確立します。
予め、下記リンク先よりFX3-GEPRのEDSファイルをダウンロードしておきます。
https://www.sick.com/jp/ja/catalog/products/safety/safety-controllers/flexi-soft/fx3-gepr00000/p/p592553?category=g569793&tab=downloads
1 構成
2 SICKの設定
SICKの“Safety Designer”を起動し、“FX3-CPU”を追加します。
追加した“FX3-CPU”を開き、ネットワーク設定に以下のようにIPアドレスを設定します。
“EtherNet/IPアクセス”を以下のように設定します。
ロジックエディタを開き、以下のようにNX1P2からの入力の先頭Bitを、NX1P2への出力の先頭Bitに折り返すプログラムを作成します。
パソコンとFX3-GEPRのUSBポートを接続し、プロジェクトをFX3に書き込みます。
3 OMRON NX1P2の設定
以下のようにIPアドレスを設定します。
以下のようなグローバル変数を作成します。
“ツール”から“Ethernet/IPコネクション設定”を開き、“ターゲットデバイス”を右クリックして“EDSライブラリ表示”を選択します。
“インストール”からSICK FX3-GEPRのEDSファイルを選択してEDSライブラリに追加します。
以下のように入力のタグセットを作成します。
同様に出力のタグセットを作成します。
以下のようにコネクション設定を作成します。
NX1P2をパソコンとオンライン接続し、SysmacStudioで書込み操作を行います。
4 動作確認
OMRONのSysmacStudioをオンライン接続して以下のようにウォッチウィンドウにグローバル変数を追加し、SICKへの出力用変数“TagOutput”に“1”を書き込むと、SICKからの入力用変数“TagInput”が“1”になります。
SICKのSafety Designerをオンライン接続してロジックエディタを開くと、以下のようにNX1P2からの入力がそのままNX1P2への出力に反映されています。
5 参考文献
SICK:Operating_instructions_Flexi_Soft_Designer_Software_ja_IM0067937.pdf
以上。