OMRON NX1P2(Master) & JTEKT KOSTAC(Slave):CC-Link IE Field Basic

PLC

OMRON NX1P2と、JTEKT KOSTACのCPU内蔵Ethernetポートを有線LANで接続し、CC-Link IE Field Basic(以下、CC-Link IEFB)で通信します。
当然ながらOMRON側にはCC-Link IEFBの機能は無いので、下記リンクのQ03UDVCPUで行ったように自力でパケットを作成してマスタ局として動作させます。

mitsubishi-fx5uc & mitsubishi-q03udvcpu : cc-link-ie-field-basic/

1 構成

 

2 OMRON NX1P2の設定

SysmacStudioでNX1P2のプロジェクトを作成し、内蔵Ethernet/IPポートのIPアドレスとサブネットマスクを以下のように設定します。

ST言語のプログラムPOUを作成し、UDPのソケット通信プログラムを作成します。
ヘルプの「SktUDPCreate」に記載のサンプルプログラムをベースに今回用に修正します。

(送受信を繰り返すだけの簡単なプログラムの為、詳細は割愛)

3 JTEKT KOSTACの設定

JTEKT KOSTACの設定は、過去に投稿したFX5UCと通信する場合と同様のため省略します。

4 動作確認

マスタ局NX1P2側のSysmacStudioのウォッチウィンドウに以下のようにデバイスを登録してウォッチ開始します。

KPPの“データビュー”を右クリックしてデータビューを新規作成し、以下のようにデバイスを設定して“編集”を選択します。


NX1P2の“SendSocketDat[135]”を1にすると、KOSTACの“GI0”がONします。

KOSTACの“GQ0”をONすると、OMRONの“RcvSocketDat[123]”が1になります。

NX1P2の“SendSocketDat[71]~[72]”に値を設定すると、KOSTACの“R27600”に値が反映されます。

KOSTACの“R27700”に値を設定すると、NX1P2の“RcvSocketDat[59]~[60]”に値が反映されます。

5 参考文献

三菱電機:CC-Link IEフィールドネットワークBasicリファレンスマニュアル
OMRON:SysmacStudio命令語リファレンス

以上。