三菱電機FX5UにOPC UAユニット「FX5-OPC」を装着してOPC UAサーバとして動作させ、Beckhoff CX5140(TwinCAT3 TF6100)をOPC UAクライアントとして接続します。
なお、BeckhoffのOPC-UAクライアント機能を使用するには、プロジェクトを作成するPCと実際に実行するCX5140の両方に「TF6100-OPC-UA-Client.exe」のインストールが必要です。
1 構成
2 三菱電機FX5Uの設定
GX-Works3でプロジェクトを新規作成します。
GX-Works3のユニット構成図に“FX5-OPC”を追加します。
FX5-OPCのユニットパラメータを開き、ネットワーク設定のIPアドレスとサブネットマスクを設定します。
セキュリティ設定“保護されていない接続”を“有効”にして“適用”を選択します。
“グローバルラベル”を開き以下のような適当なラベルを作成しF4を押して変換します。
FX5-OPCの“アドレス空間パラメータ”を開いて、“更新”を選択してグローバルラベルのチェックを入れます。
“オンライン”から“シーケンサへの書込み”を選択し、パラメータ、グローバルラベル、プログラムをチェックして書込み操作を行い、CPUリセットします。
3 Beckhoff CX5140 TwinCAT3 TF6100(OPC UA Client)の設定
TwinCAT3で新規プロジェクトを作成し、“Devices”に“Virtual OPC UA Device”を追加します。
追加した“Device1(OPC UA Virtual..)”を右クリックして“Add New Item..”を選択します。
“OPC UA Client[Module]”を選択します。
追加した“Client#1”をダブルクリックして“Settings”を開き、“Endpoint URL”にFX5-OPCを示す“opc.tcp://192.168.250.30:4840”を入力して“Select Endpoint”ボタンを選択します。
以下のようにチェックを入れて“OK”を選択します。
“Add Nodes”ボタンを選択します。
FX5に作成したグローバルラベルにチェックを入れて“OK”します。
追加した“bTest1”の“Attributes”を開き“Enable Write”にチェックを入れます。
追加した“wTest1”の“Attributes”を開き“Enable Write”にチェックを入れます。
ファイルメニューの“TWINCAT”から“Activate Configuration”を選択しRunモードにします。
4 動作確認
① GX-Works3のウォッチウィンドウで“bTest1”の値をTRUEにすると、TwinCAT3側で設定した同名変数の“Inputs”の値に反映されます。
② GX-Works3のウォッチウィンドウで“wTest1”の値を“9999”にすると、TwinCAT3側で設定した同名変数の“Inputs”の値に反映されます。
③ TwinCAT3で“Write Enable”をTRUEにします。
④ TwinCAT3で“bTest1”の“Outputs”の値をFALSEにすると、GX-Works3側でモニタする“bTest1”の値に反映されます。
⑤ TwinCAT3で“wTest1”の“Outputs”の値を“90”にすると、GX-Works3側でモニタする“wTest1”の値に反映されます。
5 参考文献
三菱電機:MELSEC iQ-F FX5ユーザーズマニュアル(OPC UA編).pdf
Beckhoff:TF6100_TC3_OPC-UA_EN.pdf
以上。